2023.01.11 Staff Blog資料採りの重要性

こんにちは、覚王山通オーラルケアクリニック・フローレンの院長の鄭です。

今回は歯医者での資料採り(レントゲン撮影、お口の写真撮影)の意義とその重要性についてお話しさせていただきます。

皆様は歯科医院に受診された際にレントゲン写真やお口の中の写真を撮影された経験がありますか?

なんのために写真を撮っているのだろうかと疑問に思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

では何のために撮影するのか、撮影をするとどのようなメリットがあるのかを今回はお伝えできればと思います。

資料採りの重要性

当院では、特に症状を自覚されていない方にも資料採り(レントゲン撮影、お口の写真診査)にご協力いただいております。

この資料採りは患者様ご自身では気づかないようなお口の中の問題発見と状態の記録という意味で非常に大きな意味があります。

異常の発見と安心・安全に治療が行える

下の写真の患者様は、特に虫歯の自覚なくクリーニング希望で当院へ来院されましたがレントゲン写真とお口の写真により、非常に自覚しづらい部位への虫歯を発見することができました。

かなり大きな虫歯でしたが、この資料採り(レントゲン撮影、お口の写真撮影)で早期に発見ができ、神経をとる処置や、被せ物をせずに白い樹脂の材料で修復することができました。

またこちらのケースの場合は、レントゲン写真があることにより虫歯の進行度合いも事前に把握できたため術者側も安全に治療を行うことができました。

次は無症状であったが、レントゲン写真を撮影することによって炎症を起こしている親知らずを発見できたケースをご紹介いたします。

こちらの方も特に気になることはないが検診をして欲しいということで当院へご来院されました。

お口の写真では親知らずがあるかどうかということすら確認はできませんでしたが、レントゲン写真を撮影させていただくことによって大きな黒い影を伴う親知らずを発見することができました。

この親知らずは下顎にある大きな神経と近く、抜歯に大きなリスクが伴うため大学病院へと紹介させていただきました。このような情報もレントゲン写真を撮影することにより得ることができるため、患者様も安全に治療が受けられます。

状態を記録し治療経過、治療前後を比較できる

こちらの患者様は歯石をとって欲しいということで当院をご来院されました。

歯石がかなり付着し歯ぐきに炎症が起こっており、今にも出血が起きそうな状態であることが確認できると思います。

では歯石除去後はどうなるのでしょうか? 

除去前後の比較の写真を見ていただくと、炎症が落ち着き歯ぐきが引き締まってきているのが確認できると思います。当院では患者様ご本人にも写真を確認していただき、患者様のセルフケアのモチベーションの一助になればと思っております。

もちろん、虫歯治療後との比較も可能です。  

こちらの患者様は下の左右の奥歯に金属の詰め物が装着されていましたが、白い詰め物に変えて欲しいということで当院へご来院されました。

来院時、奥歯には金属の詰め物と白い樹脂の材料で治療されていましたが、白い樹脂の材料も歯との境から劣化を起こしていました。写真を一緒にご確認いただき、お伝えしたところ患者様も治療をご希望されたので一緒に処置をさせていただきました。

患者様にも大変ご満足いただき、この状態を維持できるようにメインテナンスにも頑張って通院されています。

このように、レントゲン写真や口腔内写真はわれわれ術者のみならず、患者様も多大なる恩恵をうけることができます。

また、お口の中は、ご自身では気づくことなく、無症状のトラブルが起こっている可能性が多くあります。そういった場合、このような資料が早期発見にとても重要な役割を果たしているので歯医者さんに通われていない方も一度ご来院いただき、資料をとって検診を受けられることをお勧めいたします。